天才!?マッド菜園ティストHI-Dの生活

皆さんご存知マッド菜園ティストHI-D先生のマッドな品種改良を記録していく場です。まぁまぁ頑張る!

トゲ無し木苺カジイチゴの育て方

【はじめに】

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こんにちはマッド菜園ティストHI-Dです。
今回は日本で一番甘味が強いキイチゴ
カジイチゴについて書いていきます。

カジイチゴというとクサイチゴに並んで
よく見られる木苺の一つですね。
モミジイチゴと間違われる事もありますが
より大型でトゲ無しの木苺です。

よくヤフオクなどでラズベリー
の名前で出品されていることがありますが
ヨーロッパキイチゴとは別種です。

広い意味で花托が果実と分離できるものが
ラズベリーという定義があるので間違ってはいませんが、
いわゆるラズベリーとは異なるので注意ですね。
















【カジイチゴとは】

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カジイチゴは3mほどに達することもある
大型のキイチゴで、果実がイクラに似ている
ことが特徴です。

葉がカジノキに似ているという事から
カジイチゴの名前がつきました
葉緑素が多いのか葉の色が濃緑なことも
特徴の一つですね。

トゲがないので民家や公園に
植栽されていることも多く
都会でもわりかし見かけることがありますね。
















【カジイチゴの種まき】

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カジイチゴの種の蒔き方についてですが
カジイチゴは木苺の中では珍しく
休眠が浅いので低温で休眠打破する必要が
ありません。

種をとってからそのまま蒔けば
2ヶ月ほどで発芽します。
しかし、全ての種子が同じ時期に
発芽するとは限らず、あるものは
1ヶ月で発芽し、またあるものは
翌春にまで持ち越すこともあります。

種まきの土はクサイチゴと同じく
小粒の赤玉や鹿沼土がおすすめですが
普通に市販の種まきの土で問題ありません。
















【カジイチゴの土】

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カジイチゴもクサイチゴほどではありませんが
土壌適応力が高いキイチゴの一つです。
ただし、アルカリ性が強すぎると弱ります。

そのため中性から弱酸性の土が適していると
言えるでしょうね。鉄分要求が高い様なので
赤玉土との相性が良く、鹿沼土のみで栽培すると
葉色が淡くなり、成長が滞る場合があります。

庭植えの場合赤土の多い関東であれば
腐葉土や堆肥をすき込む程度で問題ありませんが

植木鉢の場合は数種類を混ぜ込まず
層にして植えると何故だか生育が良いですね。

例えば下から、大きめの砂利、赤玉土、腐葉土、
赤玉土、腐葉土と重ねていき、表層近くのみ
堆肥や蛎殻、竹炭などを混合した培養土にすると
良いでしょう。

ただ一番上層部には3センチ近くの厚みで
砂利やガラス玉を被せるとコガネムシの害を
予防出来ます

カジイチゴは太い根を数本地下深くに伸ばし
表層近くにも細かい根を張り巡らせます。
植物は細かい根ほど養分の吸収率が高いので

深部に根を伸ばしやすく表層近くに
養分が溜まりやすくすることによって
成長率が高まるのでしょう。
個体差があるかも知れませんが
よろしければ試してみてください。

肥料は骨粉入り油かすがおすすめです。
















【カジイチゴの剪定】

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カジイチゴは大きく育つキイチゴですが
その性質はクサイチゴなどのバライチゴ系と
大して変わりません。

ただ大きく育つので
新しいシュートが伸びてた頃に先端を切り詰めると
その分芽の数が他よりも増えていくために
他の種類のキイチゴよりも収量が高くなり易いですね。

1季成りなので春に収穫したらその古いシュートは
根元からカットして新しいシュートを育てます。 

















【カジイチゴの受粉】

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カジイチゴの受粉は多くの個体は自家受粉しますが
稀に自家受粉出来ない個体もわりといます。

ただ、園芸店などで販売されている個体は
自家受粉する系統が選ばれていることが多いですね。

しわのある大輪の花を付けることが特徴ですが
花粉の量も多いのでそれほど気を使わ無くとも
自然によく果実が実ります。

でも出来るだけ受粉作業をすることで
収穫量や果実の品質が上がるので
開花時に時間があれば受粉作業を行うと
よいでしょう。

方法は花粉を雌しべに付けるだけですね。















【カジイチゴの果実】

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カジイチゴの果実は地色が黄色で
先端が赤く色づきイクラに似ています。

糖度はある比較論文には10度程度で
書かれていますが、実際には
日陰でも13度、日向の個体は16~23まで
上がることがあります。

果実中のポリフェノール含有量は
日本の他の種類のキイチゴと比べ
低いですが、ラズベリーと同程度です。

香りは淡くアケビに近い香りがします。
酸味が少ないのでやや未熟な状態で収穫
したとしても甘味を感じ易いです。















【カジイチゴの面白い性質】

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カジイチゴは国産キイチゴで2~3番目に
大きい種類のキイチゴですが、
5号鉢で樹高20センチ程度でも
開花できるという特性があります。

おそらくは本葉が出るサイズまで育てば
低温期を経験する事により花芽が形成されるの
でしょう。

そのため植木鉢での栽培も可能ですが
まともに栽培するなら10号以上の大鉢が必要です。

クサイチゴの場合は小鉢でも果実のサイズは
変わりにくいですが、カジイチゴの場合には
かなりの差がでます。

トゲのないキイチゴなので出来れば庭植えしたい
ところですね。

















【カジイチゴとクサイチゴの雑種】

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カジイチゴとクサイチゴの交雑種は
糖度が高めで酸味が少なく甘い香りを持ちますが

トゲはクサイチゴより長く鋭いです。
これはカジイチゴを母親にしてもクサイチゴを
母親にしても結果は同じで両親より鋭いトゲの
個体が生まれます。
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これはクサイチゴとカジイチゴの交雑起源とされる
トヨラクサイチゴ型の葉を持つのが特徴です。

もう一つカジイチゴとクサイチゴの交雑起源とされる
ハチジョウクサイチゴという木苺が存在しますが、

ハチジョウクサイチゴはほとんどトゲがなく
葉裏にのみ小さいトゲがあります。葉は単葉で
成熟するとカジイチゴに近い葉をつけますが
基本は3裂している葉が多いですね。
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そのためハチジョウクサイチゴは単に
クサイチゴとカジイチゴの雑種という訳ではなく
クサイチゴとカジイチゴの雑種にカジイチゴが
戻し交配されたか、雑種が自家受粉したものから
カジイチゴに近い形の物が生き残ったのかの
どちらかでしょう。

現地ではトヨラクサイチゴ型のハイブリッドも
総称してハチジョウクサイチゴと呼ばれているようです。

どちらも味はカジイチゴ寄りですが甘い香りを持つので
果実の品質は良いと言えるでしょう。

















【終わりに】

カジイチゴは栽培容易でトゲもないキイチゴです。
大きくなるほど果実も大きく育ち、
日に当たるほどに果実の糖度も上がります。

葉が濃緑ということはそれだけ光合成しやすく
糖度が高くなりやすいのかも知れませんね。

香りが淡いことだけが欠点ですが
これはこういうものだと思えばかなり優秀な
キイチゴであることは間違いありません。

大きく育つので場所が必要ですが
キイチゴ栽培の入門品種にも良いですね。






ガーデンストーリー カジイチゴ 2年生苗

ガーデンストーリー カジイチゴ 2年生苗