【はじめに】
こんにちはマッド菜園ティストHI-Dです。
皆さんはサトウキビをかじった事がありま
すか?沖縄ではサトウキビがおやつみたい
なイメージがあるかも知れませんが、沖縄
のサトウキビは皮が強固でナタなどで皮を
剥かないとかじれません。
今回はかじれるタイプのサトウキビの栽培
する方法をご紹介していきます。東京でも
栽培出来るか不安な人もいるかもしれません
が、大丈夫です。余裕!
最後に本州で栽培するために生まれた新品種
の紹介をします。
【かじれるサトウキビとは】
日本で栽培されるサトウキビには主に黒糖
や黒蜜に利用されるオフィシナルム種と、
和三盆に利用されるシネンセ種の2系統が
あります。
オフィシナルム種は台風に強くするため皮が
硬くなるように品種改良されています。シネ
ンセ種はオフィシナルム種より早く日本にや
ってきた種類で、小笠原で栽培されていたの
で小笠原種とも呼ばれています。
品種名としては竹糖というものですが商品名
としてはそのまんまサトウキビなどの名前が
ついて販売される事もあります。
【サトウキビの土】
サトウキビの土は弱酸性からアルカリ性くら
いの広い範囲で栽培できる植物ですね。性質
としてはイネと同じく水分が多いほど光合成
の効率が上がる植物です。
ただ、水田ほどの水分は必用ないので家庭で
植木鉢やプランターなどで栽培可能です。
土としてはメロンなどに近い土で生育しやす
いという実験結果が出たので、市販のメロン
の土などでも栽培可能です。
自分で配合する場合には赤玉土2、腐葉土3、
ゼオライト2、有機石灰0.5くらいの配合が
丁度良いですね。
【サトウキビの鉢】
サトウキビを栽培するための鉢やプランター
を選ぶ場合はできるだけ大きい物を選ぶこと
は当たり前ですが、2つの選び方が出来る事を
知っておくと良いでしょう。
まず一つめは10号以上の丸形の鉢植えですね。
普通の鉢植えのでかいヤツで大丈夫です。そう
いったものを使うとサトウキビは分けつが減っ
て本数が少なくなりますが太く大きく育ちます。
もう一つは長方形のプランターですが、幅25セ
ンチ、長さ80センチ、深さ30センチほどの細長
い物を使った例では、分けつが多く、細い茎が
沢山出ました。
そのため横幅があると本数が増え、深さがある
と太さがでて大きく育つということになると思
います。
【サトウキビの剪定など】
サトウキビの植木鉢栽培の場合は最低限
の数にしかならないので、剪定などの必
用はありません。
ただ、夏の台風前には3~4本に束ねて紐
で結ぶと、風対策になるのでおすすめで
す。
台風で折れてしまうことは少ないですが、
曲がることは多く、曲がると茎が地面に
付いたところから根が出てしまうので
見た目が悪くなります。
【サトウキビの肥料】
サトウキビの肥料は、出来るだけカルシ
ウムの吸収を妨げず、鉄分の吸収を妨げ
ない様に工夫すると良いでしょう。
つまりリン酸はあまりいらない、カリも
ほどほどにと言うことになるので窒素を
多く含む肥料がおすすめです。
大豆油かすが良いと思いますが、高価な
ので普通に菜種油かすで大丈夫でしょう。
ただしサトウキビは窒素固定菌と共生して
いると思われ、肥料がなくとも充分育ちま
す。
窒素肥料を入れるよりはマグネシウムを与
えて葉緑素を増やすことに専念するのもアリ
ですね。
僕は色々試しましたが肥料入れない派です。
【サトウキビの収穫】
サトウキビというと夏のイメージがあると
思いますが、東京の皆さん、本土では残念
ですがクリスマスあたりが収穫時期になり
ます。
そんなに寒さに強いの?と思うかも知れま
せんが、コレを書いているの1月12日現在
まだまだ新芽を出し続けています。
そろそろ気温が氷点下になってくるので
10日以内には枯れてしまうかも知れませ
んが、もし越冬したらインスタなどで
ご報告いたしますのでチェックしといて
下さい。
【サトウキビの病気】
サトウキビにはウイルス病にかかっている
物が多く、本来の収穫量より劣ってしまう
物が多いです。まぁ、それは日本全国同じ
な上に一度かかったウイルスの除去はほぼ
不可能なのでどうしようもありません。
人間が対処できるものとしては茎が赤く
変色していたらカビに犯されている証拠
なので、茎が赤味を帯びてきたら早めに
収穫すると良いでしょう。
さもないと茎が血の色に染まります。
【サトウキビのかじり方】
サトウキビのかじり方としては、サトウ
キビの葉を落として先端の方からかじる
と良いでしょう。
それが一番サトウキビ通と言えるかじり方
ダと思います。何故ならサトウキビは先端
の糖度は低く、根元に近づくにしたがい糖度
があがる性質があるからです。
ただ、根元から4~5節のあたりは茎の皮が
固めなので縦に4等分してからかじると良い
ですね。
そのままでかじると舌を切る場合が多く、サ
トウキビの味に血の味が混じります。
【サトウキビの新品種】
サトウキビの品種改良は、最近では超分けつ性
能が強化された品種が生まれたことが話題にあ
がりましたが、また新しく今度は本州での栽培
に向けた新品種が生まれました。
品種名は黒海道という名前で、従来の品種では
熱帯地域より糖度が劣ることが多かった本州の
サトウキビ栽培でも、十分糖度が上がるのが特
徴です。
東京での栽培にも向いているとは思いますが、
現在は一般向けの販売はされていないようです。
欠点はオフィシナルム種とシネンセ種のハイブ
リッドであるため、竹糖などのシネンセ種より
皮が固いのが欠点です。皮付きでかじれる
サトウキビではないですね。
ただシネンセ種も出来れば皮を剥いた方が口当
たりが良く、口の中を傷つける事が無いので
皮を剥くか、4等分に割ってかじるのがおすすめ
ですね。
【終わりに】
サトウキビの栽培は東京でも余裕で出来る
のでおすすめです。コツはしっかりと夏は
毎日水をやり、日がガンガンに当たる場所
に植える事ですね。
上手くすれば地植えでも東京で栽培できる
可能性は高いと思います。
寒さにどれほど強いかですが、今のところ
マイナス1度には耐えているという状況ですね。
鉢植えやプランターでも大きい物を使えば
日当たりの良いマンションのベランダなど
でも栽培出来ると思います。

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